意外に優しい人や社会に気付きたい【12】

自分の花を咲かせる会

「人生再生の集いDay5

 

【意外に優しい人や社会に気付きたい】

 

若い頃って、

人はよく人生に躓くものです。

 

すべてスムースに行く人のほうが

少ないんじゃあないでしょうか。

 

小さい躓き

大きな躓き

人それぞれではありますが、

育ちや性格、あと知識として

いろいろ知っているかによって

その躓きが小さなもので済むか

大きなものになるか、

 

はたまた躓きがあっても

それにどう対処するかが

異なってくるのでしょう。

 

専門学校で情報科学を学んだ

Mさん。

 

スーパーでアルバイトをして

お小遣いや生活費を稼ぎながら

勉学に励みました。

 

専門学校を卒業して

ITベンチャーに就職しましたが

ITベンチャーなどは

受注の大きさや納期に関して

充分に考えが

練られていないことも多く

 

突然大型の受注をして

現場のSEに無理をさせてしまうことも

あるようです。

 

昔の高度経済成長期も

36524時間工場は稼働していて

随分無理して働いてきた

方々が大勢いますが

それとそっくりで、

超ハードな労働になってしまうことが

ITベンチャーなどでは

時折あるようです。

 

Mさん、

1か月ほども

ほぼ監禁状態になったのだとか。

 

まあ、おそらくは監禁ではなく

軟禁に近い状態で

納期に間に合わせるために

仕事をさせられたのでしょう。

 

私自身は経営者でもあるので、

きついときも頑張ってくれる社員がいたら

とてもありがたいと思う口ではありますが、

労働もここまでいくと働く人も

流石にきついだろうと思います。

 

で、Mさんは

とてもしんどかったのでしょうね、

就職後数か月で退職し、

スーパーに戻ってきたわけです。

 

しかしスーパーでも

3か月ほどしてからでしょうか

どうしてもしんどくなって

無断欠勤。

 

電話も通じない日々が続きます。

 

メンタルにきたかなと

皆が心配しつつも

また悲しみつつも

まあ、なんとか

元気になってほしいものですね

戻ってくるにしても

戻ってこないにしても

と話あっておりました。

 

1か月たったとき、

スーパーに電話があり、

給料を受け取りたいが

今は遠くにいていけない。

 

友達が代わりに行くから

渡してほしいと。

 

しかし電話を受けたスタッフは

社長と店長に誠心誠意謝ってみ、

みんな心配しとうから

顔出したほうがいいよ、

と言いました。

 

社長がいる日に

おいでと言われ

時間も決めて約束したMさん。

 

しかし1か月も

無断欠勤をして

責任を感じ、

顔を出すのがとても

辛かったのでしょう。

 

Mさんは店に

顔を出しませんでした。

 

社長や店長は

Mは生活どうしとんやろうなあ?

働くところなかったら困るやろ?

また働かしたろうと思っとんやけどなあ。

顔出してほしいなあ

などと言い合っておりました。

 

Mさんの気持ちを

100%理解できるわけではありませんが

それでもいろいろな社会経験を

積んできた社会人はね、

Mさんが想像するほど

狭量な人間ではないのです。

 

そりゃ不正や怠慢にはね

厳しく怒ることはありますよ。

 

しかしとても辛い状況に

陥っているであろう人を

助けられるもんなら助けたいなあと

まあ多くの社会人は

思っていたりするものです。

 

助け合いの精神があるんですね。

 

いかがでしょう?

 

こういう場合

自分の側に非があって、

怒られると思うのでしょうが、

社会人の多くは

人としての優しさを普通に持っていると

ご理解いただきたいなあと

思います。

 

メンタルの方の気持ちには

流石に理解が届かないという面は

あるんですけれどね、

あなたが怒られているとき、

心配してくれている先輩は

実はたくさんいたりはするものです。

 

助けてくれたら本当は

もっと嬉しかったりも

するでしょうけれどね。

 

どうしたら助けることが

できるかとかも分からない。

 

そんなこんなで

メンタルを壊して辞めていく人を

何人か見たことあるという人は

多いようですね。

 

別にバカにしておりません。

 

冗談でバカだとか言っても

悲しみも感じていたりも

するんです。

 

悲しみを背負いながらも

自分は頑張って生きていかねば

ならないから、

悲しんでばかりいられないから

可哀そうな人のことばかり

考えないで生きている。

 

まったく心から無関心という

人は結構少ないものでもありますよ。

 

「デビルマン」という

人気アニメが私が小さい頃

あったのですが、

 

デビルマンは悪魔なのですが、

悪魔を裏切って人間の側について

悪魔と戦うヒーローなんです。

 

歌詞には

「人の優しさに目覚めた男♬~~~」

とありますが、

 

作者にはきっと

悪魔が人間を憎む気持ちも

理解できる面があるのではないかと

私は推察しました。

 

人間を憎む気持ちがあったけれど、

また憎む気持ちには

十分正当性があると思っていたけれど

人間の優しさに触れ、

何か思い違いがあるのではないかと

感じたんでしょうね。

 

憎い気持ちがほどけていき、

むしろ人間の側に立ったのです。

 

あなたが直面した問題が

特段難しく、

専門家レベルでも

対応が難しかった可能性もあり、

普通の人々には対応できなかった。

 

で、あなたを助ける人が

いなかった。

 

まあ精神科医でさえも

治癒は難しいものでも

ありますしね。

 

一般の方々なら

なおさらという面は

ありますよね。

 

また福祉の方々にも

とても親切な方々も

おられますよね。

 

人の優しさに接して

人間や社会というものを

思いなおすきっかけになれば

嬉しく思います。

 

人も社会もはたまた人生も

あなたの欲しいものを

いつも用意してくれるわけでは

ありませんが、

ちょっとした優しさや

ちょっとした助けなら

くれる人が実は多いとも思います。

 

十分ではないかもしれませんが

それでもやはり本当は

優しい人が多いと

いうことだと思いますし、

社会にも優しい部分があるということ

だとも思います。

 

ひょっとすると本当は

そんな優しい

人や社会であることに気付き、

感謝したり、

さらには

恩返ししたいという気持ちになったり、

はたまた自分も

そんな優しさを提供できる側に

なっていきたいという

気持ちになっていったりすると

あなたの中で癒しが進行するかも

しれませんよ。

 

あなたの直面した苦しみが

相手に圧倒的に大きな非があった

という場合もありますので、

その場合には該当しない話だったかも

しれませんが、

少しでも心に沁みる話であったなら

 

幸いです。